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10月は乳がんと戦う月(1) ~乳がん宣告は死の宣告ではなくなった~ ()

10月は乳がんと戦う月でした。10月中、アメリカのメディアで語られた乳がんの情報をまとめていきます

早期発見と家族のがん歴史を把握する

生存率向上は早期発見が鍵

この25年で43%も乳がんによる死亡率が減少した。米癌協会では、40歳に達した時点でマンモグラフィーを開始するべき、そして、家族に乳がんの経歴がある場合は、さらに早めに検査を開始し、74歳まで継続されることを推奨している。筆者のニューヨークの38歳になる友人も今年1月に実母を乳がんで亡くし、それをきっかけに検査を行ったところ、乳がんが発覚。彼女は、亡くなった母親が道を標してくれた、と感謝しながら、夏に摘出手術を行ったあとに、徹底的に叩くために秋から化学治療を開始し、副作用と戦いながら乳がんと向き合っている。アメリカでは、死亡率が減少しているものの、毎年、30代~40代の若い女性が乳がんと診断されているケースが0.5%づつ上昇しているという。アメリカ国立がん研究所(National Cancer Institute)の統計によると40歳から49歳に限っては、2015年から2019年間、2%づつケースが上昇している。 これは、早めの検査による早期発見が背景にある、と専門家は説明している。乳がんは女性のがんで2番目に多くみられるがんで、8人に一人が、女性の人生の中で一回は乳がんの診断を受けるが、乳がんと診断される女性6人に一人は40歳から49歳である。

世界保健機構(WHO)によると70%の乳がんからの死亡は避けることが可能だというが、以前、乳がんは死の宣告であった乳がん発見は近年、変わってきている。

検査を奨励されている年齢に達していない場合は、自己検査も有効で、塊をみつけた場合は、すぐに検査に行くことも重要である。家族内で、家族のがんの歴史をオープンにする環境も大事である。

男性も乳がんに罹患する

100人に一人の確率で男性の生涯で一回、乳がんに罹患する。塊を感じたり、皮膚の変化を感知した場合は、無視すべきではない。男性でもマンモグラフィーは可能である。