遺伝的障害を避ける目的にも
Preimplantation Genetic Diagnosis （略称ＰＧＤ） 日本語訳にすると、体外受精後の子宮へ戻す以前における遺伝子診断、が米国では技術的・法律的に可能であり話題となっています。さくらライフセイブ・アソシエイツは、このPreimplantation Genetic Diagnosis （略称ＰＧＤ） が可能な不妊治療クリニックをご紹介できます。
ＰＧＤ （体外受精後の子宮へ戻す以前における遺伝子診断） の意義
- 不妊でお困りのカップルでＩＶＦ （体外受精治療） を前提とし、しかも遺伝的障害の可能性を除去したい場合
- 不妊問題はないが、遺伝的障害の可能性を除去したい場合
- 不妊でお困りのカップルでＩＶＦ （体外受精治療） を前提とし、しかも男女産み分けを希望する場合
- 不妊問題はないが、男女産み分けを希望する場合
男女産み分け
米国では現在、ＰＧＤ、つまり、体外受精後の子宮へ戻す以前における遺伝子診断が可能であり、これによって、まず、生まれてくる子供の性別を選択することができます。この興味深く、以前では想像もしなかった、最新先進技術をご紹介すると共に、議論となっている問題も併せてご説明します。子宮外で受精させた受精卵の性別を検査することによりＰＧＤは、ほぼ100%の確率をもって赤ちゃんの性別を保証することができます。近年25年間ほどで、生殖医療は目覚しい変化と成長を遂げています。まさに試験管ベイビー （ＩＶＦ，体外受精治療） の実現から、卵子提供、代理母、そして男女産み分けに至るまで、現在の科学は、受胎を助けるのみならず、とうとうどちらの性別を授かるかを選択できることまで可能にしたのです。
性別選択のためのＰＧＤ （Preimplantation Genetic Diagnosis） の手順
- ＩＶＦ （体外受精） 技術を利用し、専門医師が女性患者から卵子 （複数） を摘出し、検査研究室で受精卵を作るために、精子と結合させ受精させる。
- ３日後、専門家によって、それぞれの受精卵から一つの細胞が抽出される。その細胞の染色体を調べることにより男女が分別できる。もしＹ染色体が見出せるならば男の子であることが判明するわけである。
- 受精卵の性別が判明した後、専門医師は患者の希望の性別の受精卵を子宮に戻す。性別選択の成功率は100%と言われている。 （着床＝妊娠の成功率ではないことに注意）
米国では、多くのカップルから、この先進技術を受けることが可能な不妊治療クリニックへの問い合わせが驚異的に伸びている事実があるのと同時に、科学が人類に関する問題に介入することは、倫理的に問題がある、との議論があります。つまり、科学が入り込むべきでない分野に足を踏み入れ自然の摂理を蹂躙している、という議論です。しかしながら、ＰＧＤによって、家族計画を理想に近づける選択を与えられたのも事実です。そして、家系的に遺伝的な病気 （染色体異常） を持った赤ちゃんが生まれる確率がある場合、その遺伝を前もって避ける、という手段とし選択できる技術であるのも事実です。
遺伝的障害の可能性を除去
元来ＰＧＤはテイ・サックス病 （黒内障家族性白痴） や嚢胞性線維症のような深刻な遺伝的障害を受精卵が持っている否かを、医師が子宮に戻す前に診断するための検査として生まれました。米国では現在、ＰＧDを、倫理的な問題（性別選別）に抵触を避けるために（または、その医師自体がＰＤＧを性別選別に利用することに反対しているため）、染色体異常の受精卵を選別し、ＩＶＦ （体外受精治療） の成功率を上げる理由のみに使用している医師は多く存在します。また、家系的に遺伝的な病気 （染色体異常） を持った赤ちゃんが生まれる確率がある場合に、その遺伝を避けるというような病理学的な意味での利用は、性別選択を禁止している英国等でも、正当化されています。
米国では、特に男の赤ちゃんが生まれやすい家系で、しかも男の赤ちゃんに多く出易い遺伝的病気をその家系が持っている場合、発生の可能性を避ける理由でＰＧＤを利用するケースも多くあります。
米国でのＰＧＤ
現時点では、米国では性別選択を違法とする法律はありません。また、多くのアメリカ人は政府がこのような生殖技術に関する処遇に介入することに同意しかねる、という意見を持ち、世論として普及しています。上述したように、ＰＧＤを性別選別に利用することは倫理的に推奨できないとする医師と、患者に現在可能な先進技術も含め、可能な限り多くの選択肢を与えることは患者の権利である、とする考えを持つ医師とが存在する現在、ＰＧＤで技術的に性別選択は可能ではありますが、全ての不妊治療クリニックがこの性別選択を目的としたＰＧＤを提供できるわけではありません。
遺伝子・染色体異常の検査のため、又は性別選択目的に、ＰＧＤ （体外受精後の子宮へ戻す以前における遺伝子診断） にご興味がある方、ＩＶＦ（体外受精）にご興味のある方は、さくらライフセイブ・アソシエイツにお問い合わせください。
さくらライフセイブアソシエイツは、このＰＤＧを性別選別目的のために採用している数少ない不妊治療クリニックをご紹介できます。
