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カンボジア政府 代理出産クリニック厳重取り締まり ()

タイランドからカンボジアへの移動

現在、多くの関係者の懸念の対象となっているのは代理出産が禁止されているタイからカンボジアへ舞台が移り、詐欺の対象になりえることである。日本人依頼者も、その詐欺被害の対象になっており、カンボジア入国が記録されている。

カンボジアは代理出産に関しても生殖医療に関しても、規制や法律が存在せずグレーエリアであり、このことを利用したサービスが問題になっている。規制がない、ということは取締りがなく自由に行える、という希望を抱かせる反面、様々な問題に直面した場合、何も保護がないこと、及び、当該政府からの指針によってはその国で処罰や処分の対象になりえる。

カンボジア政府は2015年11月10日に代理出産は人身売買の一種であると位置づけ、取締りを計画している事をカンボジアの新聞に公にした

この取締りが開始された場合には、代理出産の依頼者は、代理出産から出生した子供を自国へ帰国へ連れて帰れない、つまり、子供はカンボジアからの出国は不可能、と当カンボジアの新聞(ទំព៍រពត៍រមាន)が報じている。

現在、カンボジアでは16の代理出産クリニックが存在する。この動きは、2015年年初にタイ政府が厳しい代理出産禁止規制を発効したことからの移動による派生である。タイ政府の取締りにより、タイで営業が不可になった業者が国境を越えカンボジアに入った。

長期間、タイ政府は代理出産を寛容して目をつぶってきたが、2014年夏に2つの代理出産に関わる大事件が引き金となり、外国人の代理出産を禁止するに至った。が、代理出産斡旋会社は国境を越えカンボジアに渡った。2014年11月にカンボジア政府は代理出産は不法である、と発表したものの、未だ法律が制定されていない。多くの斡旋会社のサイトでは”安全な選択”と謳われている。

そのため、潜在的リスクがあるにも拘らず、オーストラリアからも少なくとも20組が契約している、と当新聞は報じた。オーストラリア政府はこの動きに対して”オーストラリアンは代理出産目的にカンボジアを訪れるべきではない”と警告を出した。

カンボジア新聞は”無節操な業者は危険について言及せずに、あたかも安全で手頃な代理出産の地である”とカンボジアを宣伝している、と警告している。多くの業者はリスクを控えめに言うのが普通だと言う。

現在、カンボジア政府は法律制定に向けて動き出している。タイ、インド、ネパールと代理出産を外国人依頼を禁止するに至ったように、カンボジアも同様に禁止される可能性が高いことを鑑みて、グレーな場所における代理出産契約は控えるべきであろう。

日本人依頼者被害報告によると、日本人対象斡旋会社から、過去、問い合わせを行った日本人へ一斉にメール連絡があり、カンボジアへの勧誘を行っている、と問題になっていた。また、日本人対象に、数回、検査等を理由にカンボジアへの渡航を行わされ、そのまま消えてしまう斡旋会社もあると言われている。日本人依頼者を何回も無意味に渡航させ、結果、目的が達せられないで料金のみ搾取する、というものである。

明確な代理出産に対する法がなかったグレーゾーンを利用して代理出産を行っていたインド、ネパールも完全に外国人の代理出産を禁止された。リスクをとって最終的に困るのは、斡旋業者ではなく依頼者と赤ちゃんたちである。

複数の日本人依頼者からの被害報告では、情報が少ない、ということが問題であるようだが、同時に、日本人依頼者の調査が足りないことを示している。行動を起こす前に、120%信頼出来、安心できるかを確認してから契約を行うべきである。

カンボジアの新聞であるKHMR新聞
バイオエッジ社による新聞

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