お問合わせはこちら
Menu

娘のために代理母 ()

またもや米国人最年長 55歳で三つ子出産

アメリカと言う国は “こうでなければいけない” という社会における暗黙の制限や偏見が少なく個人が自由に生きられる国だ。そして、最近の補助生殖技術 (ART,Assisted Reproductive Technologies) を利用して、娘のために、体を貸して、この世に孫3人を誕生させたというこの話は、驚きと共に微笑ましいではないか。

2004年12月28日
バージニア州 リッチモンド市

娘のために代理母をつとめた55歳の女性が28日火曜日三つ子を出産した。

2人の男の子と1人の女の子が予定より1ヵ月半早く帝王切開で Bon Secours St.Mary病院で、Tina Cadeさん 55歳から誕生した。Cadeさんは娘、Camilleさんのために、彼女の孫にあたる3人を妊娠したことになる。Camilleさんは子宮内膜症を患っており、妊娠することが難しいとされていた。Camilleさんとご主人の Hammondさんの夫婦は、二人ともジョーンズ・ホプキンス病院の医師で、すでに 4年ほど不妊治療を続けていた。そこで Camilleさんの母、Cadeさんが娘夫婦に、自分が代理母を務めても構わない、と話をもちかけたという。そして、Cadeさんは、すでに更年期に入りかけていた体を去年冬からホルモン治療により妊娠に備え始めたそうだ。そして数ヵ月後、3つの受精卵を子宮に移植した。

赤ちゃんの出産予定日は、2月中旬だったが Cadeさんが異常なむくみと心臓に負担があったため医師団は帝王切開を行うことを決定した。男の子はそれぞれ 2070グラム、1700グラム、女の子は 2100グラムで 3人とも現在、集中治療室にいるという。名前は公表されていない。

Camilleさんは、3人と対面したとき感激し、神様、ありがとう!と思わず涙ぐんだと言う。Camilleさんのご主人、Hammondさんは義理の母の健闘を讃えた。

2002年の米国の統計では、50歳から 54歳の女性が三つ子として出産した子供は12人 (4ケース) と発表している。

Cadeさんはリッチモンド大学の多文化部門でディレクターを勤めている。