精液分析とは
不妊のカップルの悩みのうち、重要な問題のひとつは、男性パートナーの精子が正常かどうかです。不妊治療を進める中で、この精液・精液機能分析は最も重要 とされる問題のひとつでありながら、この分析はあまり行われてこなかった、と話す患者か多いことがわかっています。また、検査が行われたとしても、その検 査結果が、“正常でない精子が多く、正常な精子が少ない” と出たとしても、つまりどう解釈すればいいのか、また、この結果に関する追加の情報や受胎にどのような影響があるのか等の説明がまったくなされていないこ とがわかっています。
現在、行われている精液検査の中でも、未だに旧式の検査を行っているクリニックも多いようです。この精液検査・分析は必ず専門に訓練された専門家によって 行われる必要があります。実情は、多くの現代の検査試験場や、よく知られた医師であっても、精子機能の研究が日々進み、その変化している医学を更新してい ない場合が多いようです。
Fertility Institutes (フェティリティ・インスティテュート) の検査試験場では、過去数年の実際我々が検査をした多くの数値を基に “普通である” という数値がどの程度を指すのかを導きだしました。例えば、精子数が 2000万/ml (通常の検査試験場では “低レベル” とされる) である男性の 60%がいかなる医学的補助なしに受胎させることができるとしたら、これを生殖力がない、と呼ぶのはおかしいのではないでしょうか? 精子数が 2000万/ml である男性の 40%が妊娠までたどり着けないとしたら彼らは実際、不妊症の問題はあるかもしれません。ここで、言いたいことは、精子分析は数値ですべてを言い切れるよ うな簡単な問題ではない、ということです。
精子検査の結果・分析は5分で電話にて済ますような簡単なことではありません。全てのカップルは、担当医師、または担当看護師、あるいは検査試験場の担当 者とコンサルテーションを持つ権利があります。そして、検査結果自体の分析と共に、その検査試験場での統計と比較分析の説明もしてもらいましょう。また、 その検査試験場での平均値はどこにあるかも説明してもらうべきです。
精液検査とは
Dr. Steinberg 率いる Fertility Institutes (フェティリティ・インスティテュート) は学会承認の性生殖内科専門医 (泌尿器科学者・男性病学者) かつ、研究実験 (胎生学者・男性病学者) 専門医がおります。すべての男性生殖精液検査を行っています。
- 精子数
- 精子の形態 (サイズ、形状、見かけ)
- 精子運動率 (動き)
- 化学的・生化学的な精液の特徴 (pHなど)
- コンピュータ分析
- 精子進入検査 (ハムスター検査)
- 性交後検査・精子頸管粘液適合試験
- 精子洗浄と凍結
- 抗精子抗体