世界各国11年目を迎えた生殖医療来日講演(2025年11月8日) 着床前診断・卵子提供・卵子凍結・代理出産の「今」を語る
11年目となる恒例の東京講演を、今年も日本科学未来館にて2025年11月8日に開催いたしました。
今年は10月半ばの時点で予約が満席となり、全国各地から多くの患者様にご参加いただいたほか、フジテレビ、朝日新聞、読売新聞の各社記者の皆様にもお越しいただき、盛会となりました。当日は下記の講演が行われました。
- 「海外の着床前診断で健康な息子に出会えて」さくらライフセイブアソシエイツクライアント 町田景子
- 「卵子ドナーを通して掴む幸せ」 コーディネーター 小川明子
- 「卵子凍結:導入が遅れた日本が知らない落とし穴」 さくらライフセイブアソシエイツ代表 清水直子
- 「代理出産の渉外規定について」金沢大学 日比野由利教授
日本全国からのご参加
今年も日本全国から、多くの患者様、これまでさくらライフセイブアソシエイツのコンサルテーションを通して治療を終えられた元クライアントの方々、これから治療を真剣に検討されている方々、さらにメディア関係者の方々にご来場いただき、会場は満席、席をたす必要があるほどの盛況となりました。
今年のスピーカーは4名。いずれも現場と実務を深く知る専門家です。
① 町田景子(さくらライフセイブアソシエイツ クライアント)
最初の登壇は、実際にPGT-M(着床前診断)を経験されたさくらライフセイブアソシエイツ*の実際のクライアントである町田氏。重篤な遺伝性疾患の家系にある中で、さくらのコンサルテーションを通じてPGT-M(着床前診断)により、疾患を持たない受精卵により一度の移植で妊娠に至ったご経験を共有してくださいました。 *さくらグループの別のサイトが開きます
講演では、日本でPGTを行う際の
・制度上の難しさ
・倫理的・手続き的な矛盾
・家族を守るための選択の現実
などについて、問題提起を含めた非常に体系的で率直なお話をいただきました。
② 小川明子(卵子ドナーコーディネーター)
2人目は、長年にわたり卵子提供の調整に携わり、信頼と実績で知られる小川氏。
卵子提供を通じて生まれる幸せや家族の形について、豊富な事例を交えながら丁寧に語ってくださいました。
③ 清水直子(さくらライフセイブアソシエイツ代表)
3人目は、さくらライフセイブアソシエイツ代表の清水直子氏。
講演は、2010年にNHK牧本真由美記者とともに、当時日本では知られていなかった「卵子の老化」および、米国の卵子凍結の実態を初めて全国に発信した15年まえのNHKの当時の映像を再度の
そのうえで、
・アメリカでは15年以上のトラッキングデータ(使用統計)が蓄積しており、すでに課題が浮上してきて米国女性間やメディアでは話題になっていること
・日本では、その実態やリスク情報が十分に共有されないまま制度の仕組みだけが導入されつつあること
・日本人女性の本来の利点から乖離する恐れがあること
これらを踏まえ、「日本が知らない卵子凍結の落とし穴」について鋭く問題提起する内容となりました。
④ 日比野由利教授(金沢大学)
最後に、生殖医療の渉外分野で第一人者とされる金沢大学 日比野由利教授より、国際的な代理出産契約の複雑性、法的リスク、各国の規制の比較などについて専門的なご講演をいただきました。
日本も徐々に変わってきていると同時に、本質的に日本女性のためになっているか、そして、日本女性の立場に立っての国の仕組みがつくられているか、本質的な問いが投げかけられ、興味深い講演となりました。
さくらライフセイブアソシエイツは、次世代の日本女性が少しでも「自分らしく、健康で、希望を持って生きられる未来」を実現することを使命のひとつとしています。
不可能と思われることを可能にできるように努力し、患者様と二人三脚で歩くように努め、正しい情報を発信し、24時間体制のサポートを続けています。
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