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速報 ウクライナの代理出産 戦場キエフから(2)
冷凍保存中の受精卵等の標本安否 ()

速報 ウクライナの代理出産、戦場キエフから情報(2) 2022年3月9日現在

保存中の受精卵などの冷凍標本の安否

  • 保存中の受精卵は無事なのか?
  • 保存中の再採取できない標本(卵巣組織等)は無事なのか?

このウクライナが侵攻された戦争において、弊社にとって直接的な大きな懸念のひとつは、キエフの生殖医療クリニック(不妊治療クリニック)に将来の治療のために冷凍保存されている標本についての安否であった。

ウクライナ(キエフ)事情、ウクライナ(キエフ)の代理出産事情に通じている弊社に多くの問い合わせが入ってきていることから、前回の速報から継続して弊社の独自調査による結果のアップデートを報告したい。

ロシアによる攻撃により、ウクライナの状況は毎日悪化するため、明日は、変化がありえること、場所、クリニックによっても状況は変わるが、まずは結果報告。弊社に関わる冷凍保存標本に関してはすべて無事であることを確認した。ロシア攻撃開始時から数日は、キエフのクリニック内において、クリニックの責任である標本が入っているすべてのタンクは液体窒素が補充され、先週、スロバキアにすべて移動。スロバキアでは通常通りタンクの液体窒素保存はアップデートされており心配ない。

標本の冷凍保存には液体窒素が必要であり、常時には、液体窒素を供給する契約会社により配達をされ、標本が入ったすべてのタンクに、ある程度の期間ごとにこの液体窒素が補充され、タンクの温度を一定に保つことにより冷凍保存を可能とする。

WHOによると現時点で24の医療関係の建物が破壊されている、という報告がある。現在のように各地が攻撃されている状態である中、ビルが攻撃されていない、ということが前提ではあるが、標本が安全かどうかは、液体窒素が補充されているかどうかによるため、クリニックによる、と言える。

弊社では、生まれながらに子宮がない女性や癌を患って臓器摘出手術を目前にしているケースなど、難しいケースを多くお手伝いしてきた。いかなる疾患にも対応するコンサルタントである弊社は、赤ちゃんを授かったあと、癌が再発した場合にも、最適な治療を求めるためのアメリカのトップ癌医療機関からのセカンドオピニオン取得を含むコンサルテーションを依頼されることも少なくない。寛解中に作成されて保存されている受精卵や、再採取が不能な精子、卵子、精巣・卵巣組織は命同様に貴重であり、取り返しがつかないものだ。

すでに2022年2月24日にロシアがウクライナに軍事進攻を開始してから約3週間が経過し、ロシアによるウクライナ各地の爆撃状況が日々悪化している状況が報道されている中、国連によると現在、200万人近くのウクライナ人がウクライナから逃げたと発表されている。キエフには妊娠率が高い腕の良いドクターが存在することから、代理出産目的のみでなく、赤ちゃんを授かりたい患者が世界中から渡航していた。世界の医療ネットワークを誇る弊社が2014年からパートナーシップを取っているのは難しいケースでも結果を出すドクターガリーナ(Галина Стрелко)。弊社はドクターガリーナ以外にもキエフにて数か所の優秀なクリニックとネットワークがあるが、クライアントの標本はすべてドクターガリーナのクリニックに保存されていた。当初はドクターガリーナのクリニックビルはKudryavska 通りに続く閑静な住宅地の細い丘に位置していた。数年後、並木道のAviakonstruktora Antonova通りの近代的な大型ビルの一角に移動した。

 

 

 

 

 

(写真提供:ドクターガリーナ)

ドクターガリーナ、及び、クリニックスタッフは自分たちの安全と同時に患者のタンクの安全を確保してくれていることに感謝したい。

ウクライナの代理出産関連の速報が入り次第、更に報告を継続していきたい。

代理出産についてのご質問はこちらから

 

ジェンヤ・イリーナ情報アナリスト

ロシア出身アメリカ人

さくらライフセイブアソシエイツパートナー

 

 

清水直子

さくらライフセイブアソシエイツ代表

 

 

 

当文献、取材はジェンヤ・イリーナ情報アナリスト、さくらライフセイブアソシエツ代表清水直子によるものであり無断転載を禁ず。