子宮頸がんを予防するために(1)
昨日、2024年1月10日、私は長年の親しい友人、ビジネスパートナーであった河原麗さんを子宮頸がんにより失った。当該疾患については2020年から、局面、局面で相談を受け、つい最近まで話していたので、少しずつ心の準備をしていたものの、本当に逝ってしまった、という非現実的な現実である事実を受け入れるのが難しくずっと彼女のこと考えている。彼女が今、私に何をして欲しいか。彼女は、自分の病気や治療も公に伝えていた。真に、多くの人に情報を共有しようという精神が旺盛で自分をさらけ出していた。いなくなってしまった今、”清水さん、XXXについてアメリカでの見解や治療を調べてもらえる?“という要望はもう来ない。彼女の死を無駄にしたくない。彼女が生前、伝えていたHPVワクチンの普及について、私がテークオバーする(引き継ぐ)*。私の人生にとって一番大事な人間はもうすぐ成人になる私の娘 **であるが、このプロジェクトは、麗さんと私の娘に捧げる。これ以上、大事な人を失いたくない。
*私の米国発信文献の数値を含んだ情報源は米国からのものである **米国ニューヨーク州 Brooklyn Plaza Medical Centerにて13歳(2017年)と14歳(2018年)の2回のHPVワクチン接種済み記録
<ワクチンとはなにか>
ワクチンとは、体の免疫システムに、特定の疾患の細菌を認識させることにより、当該ウイルスや細菌を防御する仕組みをつくる生物学的製剤である。ワクチンには、自然感染によって生じるものと同様の免疫反応を引き起こす抗原が含まれている。
<ワクチンに関する批判と議論>
ワクチンに関する批判と議論の世論が存在するが、それはなぜだろうか。ワクチンは薬であり、他の薬と同様に、利点とリスクがある。有効性が高くても、完全に病気の予防をするワクチン( 100% の効果)や、完全に副作用がなく100%安全であるワクチンはない。ワクチンに対する批判は、2020年に勃発したパンデミック(新型コロナウイルス)で更に表面化し、政治的、宗教的なものと同様に世界を2極に分けている議論の一つである。拒絶や批判の理由は様々である。今まで弊社ではワクチンに対する進言の言及を避けてきたが、ここで、立場を明確にしたい。繰り返しになるが、前述したように、確かに有効性が100%であるワクチン、副作用が100%ないワクチンはないし、新しいワクチンに関してのトラッキングレコード(歴史的な統計)はない場合も多いが、打つか否かがアメリカでも大きく議論された2021年秋の2回目の新型コロナウイルスワクチン推奨時に、私の娘の小児科主治医が言った忘れられない言葉が、今の私を取り巻く状況と一致するためだ。彼は、“僕はこのブルックリン病院で多くの小さな命がコロナに奪われるのを見てきた。死ぬよりはワクチンを打ったほうがいいだろう?” 昨日、私はこれを目の当たりにした。我々は、誰も、大事なひとを失いたくない。子宮頸がんは、現在、世界の女性において4番目に多く発生しているがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症するが、性的接触があれば感染する可能性がある一般的なウイルスであり、ティーンエージャーや20代前半にも多く発生している。対ヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンはルールもあるため、すべての大切な人に打って欲しいと推奨するうえで、詳しく説明していきたい。