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がん先進療法TIL療法、米臨床試験 オープン 免疫細胞療法とは(2) ()

がんの先進療法の免疫細胞療法とは

現在、米国臨床試験にて、TIL療法(腫瘍浸潤リンパ球療法)の外国人受け入れもオープンであることは別文献で紹介した。TIL療法(腫瘍浸潤リンパ球療法)とは、免疫細胞療法のひとつであるが、近年、癌治療で、良く聞かれるようになった免疫細胞療法とは何であろうか。

免疫細胞療法とは、免疫系細胞を利用し癌をターゲットし、排除する治療法である。この数年、アメリカトップの癌センターで治療をしている患者から、免疫細胞療法による治療を受けている、と良く聞くようになったが、実際、どのような治療なのかを理解している人は少ないため順を追って説明していきたい。

この免疫細胞療法の分野は、2017年にFDA(アメリカ食品医薬品局)が、特定の血液がん患者に対し、がん細胞の特定の標的を認識できるように設計されたキメラ抗原受容体 (CAR)T細胞療法の承認により、急成長し使用されるようになっている。代表的な免疫細胞療法として、

TIL療法  (Tumor-Infiltrating Lymphocyte 療法、日本語では腫瘍浸潤リンパ球療法)

・TCR療法(Engineering T-cell Recptor療法、日本語では改変遺伝子T細胞受容体療法)

・CAR T細胞療法

(Chimeric Antigen Receptor T-cell療法、日本語ではキメラ抗原受容体T細胞療法)

・NK細胞療法(Natural Killer細胞療法、日本語ではナチュラルキラー細胞療法)

がある。

元来、人間の免疫機能は、感染した細胞や損傷した細胞、および、癌化しそうな細胞を認識し排除する。細胞免疫療法とは、この人間の体の自然な能力(免疫細胞)を利用し、開発されたものである。この開発は年々、進化し、新しい選択肢としてがん患者に与えて始めている。FDA(アメリカ食品医薬品局)に認可された細胞免疫療法に加え、現在、いくつかの療法に関しては癌の種類別に臨床検査が行われており、他の癌治療法と組み合わされて、使用されている。

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