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最新医療レポート<着床前診断19>
最新の着床前診断なら数時間で結果が判明 ()

最新の性染色体(男女産み分け)と22対の常染色体の着床前診断方法(7)

米国最先端臨床現場から-最新医療レポート<着床前診断19>前回までのリポートでは、現在最も普及している着床前診断(PGD)であるaCGH(アレイCGH)法は約5%のエラー(誤差)があること、そして、3日目の受精卵の細胞を採取することは、分割がそれほど進んでいない受精卵本体への大きな負担と損傷のリスクあり、妊娠率を下げるものであることが認識され、デー5かデー6まで受精卵の培養を行っての胚盤胞になってから着床前診断のために生体検査を行うことが好ましくなってきていることをお伝えしました。

しかしここでいくつかの論点があります。

最も普及しているaCGH法は各受精卵に対する着床前診断の結果が出るまでに24時間はかかります。デー5、デー6で胚盤胞となった受精卵は、体外で培養できる時間的限界があり、それ以上、体外培養を延長できず24時間も結果を待てないこと、そして、女性の生殖周期の観点から、デー5、デー6から24時間待つことは子宮の受精卵受け入れの時間枠から出てしまい、移植ができなくなります。

そのため、必然的に、生体検査をデー5、デー6での胚盤胞になるまで引っ張った場合、aCGH法を使用した生体検査の結果を待てないため、冷凍が必要になってきます。つまり、生体検査の結果が分かった時点で、好ましい受精卵の移植は、別の時期に冷凍受精卵移植サイクルが行われることになります。

つまり、着床前診断の結果が出るまでに24時間かかるaCGH法を使用した場合には、フレッシュ移植したい場合は、損傷のリスクがある3日目の受精卵で生体検査を実行するか、胚盤胞になるデー5、デー6まで待って生体移植を行い冷凍するということになります。

以前に当コラムで説明したとおり、最も普及しているaCGH法は結果が分かるまで24時間かかるところ、米国で最新の新型着床前診断であるqPCRなら数時間で結果が分かります。 このqPCRの最新技術を使用すれば、生体検査をデー5、デー6での胚盤胞で行ったとしても、数時間後に結果が判明し、受精卵を冷凍せずにフレッシュでの移植が可能です。

しかし実際の臨床上の判断は複雑であることを次回リポートします。

Weekly Biz 2014年6月7日号:Vol.441掲載
米国最先端臨床現場から 最新医療レポート<着床前診断19>