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最新医療レポート<出生前診断28> 妊娠第2期:セカンド・トリメスターの出生前検査(1) ()

種の血液検査によるQUAD (クワッド)スクリーニング(1)

今回からはセカンドトリメスターの出生前スクリーニングと診断の説明を開始します。セカンドトリメスターは、流産の心配も少なくなって妊娠はかなり安定してきている時期で13週目から27週の妊娠期を指します。

ファーストトリメスターでは、2種の検査がペアとなった血液検査と超音波検査の組み合わせのファースト・トリメスターのスクリーニングが、ダウンシンドロームやエドワードシンドロームの可能性を知ることができるスクリーニングであることを説明しましたが、セカンドトリメスターでは4種の血液検査によるQUAD (クワッド)スクリーニングが可能です。通常、15週から20週の間に行われます。

これは胎児から母親の血流に発された4種類の生体物質を、母親の血液を検査することによりスクリーニングするものです。

この4種の物質と検査理由は以下の通りです。

  1. AFP(アルファフェトプロテイン): 胎児から作られるプロテイン(蛋白)で、妊娠中に母体血流に増加する物質です。高いレベルのAFPは胎児の神経管欠損の可能性を示唆します。神経管欠損とは脳・脊髄に関係する異常の総称であり、脊椎破裂(二分脊椎)、髄膜瘤、無脳症(無頭蓋症)などの胎児期に神経管が適正に閉じることができずに起こる異常のことです。成人の腫瘍マーカーとしても有効です。低いレベルのAFPはダウンシンドローム(トリソミー21)エドワードシンドローム(トリソミー18)、及び、他の染色体異常の可能性を示唆します。
  2. hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン):胎盤内で作られるホルモンです。正常値からの乖離は遺伝疾患の可能性を示唆します。
  3. Estriol(エストリオール):胎児、及び、胎盤から作られるエストロゲンです。正常値からの乖離は遺伝疾患の可能性を示唆します。
  4. Inhibin-A(インヒビンーA):胎盤、及び、卵巣から作られる、分化や成長に関与しているプロテイン(蛋白)です。正常値から乖離している高い数値はダウンシンドロームの可能性を示唆します。

医師によっては4種の血液検査によるQUAD (クワッド)スクリーニングの代わりにTriple (トリプル)スクリーニングを行います。次回も妊娠第二期:セカンド・トリメスターの検査の説明を継続していきます。